実は小手指駅としてスタートした西所沢駅

「西所沢駅」の開業は1915年（大正4年）の4月。当初は「小手指駅」としてスタートしましたが、開業5カ月目の9月に「西所沢駅」に改称となりました。改称の経緯には諸説ありはっきりとした理由は不明です。もともとこのエリアは戦記でも有名な「小手指ヶ原」と呼ばれる地で、当時小手指村の東端に建てたられた当駅にも「小手指」の名称が宛てられたのは自然の流れだったのかもしれません。

1929年に後の西武狭山線となる山口線が開業し「西所沢駅」は分岐駅に。その後、1965年に所沢駅、翌年には小手指駅との複線運転を開始しました。

西武球場と池袋線を結ぶ乗換駅は歴史ある閑静な住宅街。

「西所沢駅」は所沢駅から一駅、西武池袋線と「西武球場前駅」を結ぶ西武狭山線との乗り換え駅です。池袋駅までの急行が停車するので乗り換え無しの27分で到着します。池袋方面へは平日朝7時台に18本、8時台に15本が運行しており通勤通学にもおすすめです。

また、西武狭山線に乗り換えれば、埼玉西武ライオンズのホームスタジアム「ベルーナドーム」がある「西武球場前駅」まで約6分。ライオンズファンなら見逃せません。

駅を出て少し歩くと「所澤神明社」があり、大きなけやきと凛とした境内は毎日の散歩コースにもぴったり。夏には「所澤神明社七夕まつり」も開催され賑わいます。

西所沢駅 西口開設整備計画で新たな進化も

現在は東側のみに駅舎がありますが、西側にも新たに入り口をつくる「西所沢駅西口開設整備計画」が進んでいます。西側改札口の開設、および送迎車用ロータリーなどの整備が計画されています。(PDFファイル)駅西側は駅に出るために必ず踏切を渡る必要がありますが、西口開設により駅へのアクセスは大幅に改善するでしょう。※2023年10月時点にも整備計画は進行中です。